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【共同生活の問題】 Q1 騒音トラブルはどうやって解決すればいいの?

上の階の居住者の足音がうるさい。隣の居住者の楽器演奏がうるさい。どのように解決したらよいか?

 さまざまな生活スタイルを持った人々が1つの建物で共同生活を送るマンションでは、一番身近で数多いトラブルが生活騒音トラブルではないでしょうか。原因もさまざまで、ドアの開閉やフローリングに起因するもの、ステレオや楽器演奏によるものなどがあります。
 生活を送るうえで音は必ず発生してしまいます。本人は気をつけているつもりでも、他人にとっては騒音と感じて迷惑していることがあります。また、騒音と感じる程度も人によって差があるため、その差がトラブルの原因となります。

 しかし、その差が日常生活を送るうえで我慢できる限界を超えている場合には、不法行為になることがあります。平成8年に東京地方裁判所八王子支部で行われた裁判では、フローリング床変更による騒音被害が不法行為にあたるとされました。この事例は、上の階の居住者が管理規約を無視して、階下の居住者の承諾なしに遮音性・防音性の低いフローリングへリフォームし、その結果、階下の居住者は著しい肉体的・精神的苦痛を受けたとして原状回復と慰謝料の請求を訴えたものです。
 判決では、「マンションのような集合住宅での騒音被害・生活妨害については、(中略)一定の限度までの騒音被害・生活妨害はこのような集合住宅における社会生活上止むを得ないものとして受忍すべきである。一方、右の受忍限度を超える騒音被害・生活妨害は、不法行為を構成する」とし、「本件フローリング敷設による騒音被害・生活妨害は社会生活上の受忍限度を超え、違法なものとして不法行為を構成する」とされました。

 裁判によって白黒つけるのも解決するもの1つの手だと思いますが、マンションのような共同生活では、気づかいや思いやり、譲り合いが大切です。以下の観点で予防・解決を図ってみてはどうでようか。

1.居住者同士のコミュニティで解決
 普段から居住者同士のコミュニケーションが良好であれば、意外と音が気にならなかったり我慢できたりすることが多いようです。また、階下の居住者が知り合いであれば、自然と気づかいができることもあるのではないでしょうか。管理組合としては、居住者同士のコミュニティ形成を力を入れたらどうでしょうか。

2.使用細則等で楽器演奏の時間帯やリフォームに関するルールづくり
 管理規約や使用細則で、迷惑となるような楽器演奏をしてはならない時間帯や、リフォームに関する申請などを規定することも有効だと思います。リフォーム工事を行う場合は、近隣の居住者の承諾を得たうえで理事長へ工事仕様書などとあわせて申請させるなどとすることでトラブルの予防につながります。

3.第三者を交えて話し合い
 トラブルとなってしまった場合は、当事者だけで解決するのが難しくなります。理事会等が間に入り、冷静に話し合える場をつくりましょう。



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